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ミノキシジルは降圧剤(血圧を下げる薬)ですが、日本国内では販売されていません。

 

唯一リアップ外用剤のみが、薬剤師のいる薬局で購入可能となっています。

 

しかしこのリアップは高額なため、安いミノキシジルの外用剤を海外から個人輸入で入手している人も多いと聞きます。

 

またそんな人たちが外用剤だけでは効果がないと、プロペシアやミノキシジルの内服薬を個人輸入で購入するようになります。

 

しかしそこに大きな落とし穴があるのです。

 

正規品と異なり、個人輸入で入手できる薬剤は玉石混合で、中にはとんでもなく品質の悪いものもあります。

 

そのような薬剤を使用して最悪、重篤な副作用(肝機能障害など)が出た場合は、自己責任になってしまいます。

 

最近私のAGA外来でこのようなことがありました。

初診の患者さんが来院され、カウンセリングが済んで診察に回ってきました。

 

視診で明らかにわかるNorwood-HamiltonVvertexタイプ(生え際から頭頂部にかけて結構進んだタイプ)でした。

 

スコープで観察しても頭頂部と生え際に細毛化と休止期の毛根が目立ち、典型的なAGAと診断できました。

 

お話をうかがうと、ミノタブの10mg錠を個人輸入で購入し3ヶ月間続けておられたのですが、逆に薄毛が進行してきたのであわてて来院したということでした。

 

血液検査をすると肝機能が少しあがっていましたが、投薬に支障があるほどではありませんでした。

 

最初はフィナステリドとミノキシジル最小量(2mg)から治療を開始することにしました。

 

1ヵ月後の診察のとき、抜け毛が多くなったけど、話は聞いていたので心配はしていませんでしたということでした。

 

しっかり初期脱毛が起こっていたようですので、同じ用量でもう1ヵ月様子を見ることにしました。

 

2ヵ月後の診察のときには初期脱毛もおさまり、こめかみの前あたりにうっすらと産毛が生えてきており、腕の毛が濃くなってきたと話されていました。

 

効果は出ているようなので、あえてミノキシジルとフィナステリドは増やさず、また同じ量で続けることにしました。

 

3ヶ月後の診察では、頭頂部に明らかに発毛がみられ、スコープでも休止期の毛根は見当たらなくなってきています。

 

その後順調にボリュームも増えていき、1年後には維持療法に移行していきました。

 

 

この例のように、ミノキシジルの効果は用量依存(量を増やせば増やすほど効果が強くなる)ではないので、必要最低の量で維持するのが副作用も出にくくなります。

 

また個人輸入で購入されたミノキシジルは、有効成分の濃度が少なかったようですね。

 

 

ミノキシジルの副作用

ミノキシジル外用薬 刺激が強いため、肌の弱い人の場合かぶれることがあります。その場合はすぐに中止してください。

 

ミノキシジル内服薬 動悸、血圧低下、めまい、息切れ、多毛、それから副作用ではないのですが、初期脱毛が起こることがあります。
ネットではこれらの副作用が頻繁におこるというような記載も見られますが、私が低用量で処方している限りでは多毛、初期脱毛以外はほとんどみることはありません。

 

お酒を飲まれたときにミノキシジルを飲まれて、一時的に動悸を感じたという方がおられました。

 

これは、お酒を飲んだ状態では血管が拡張しているのですが、そこに血管を広げる働きのあるミノキシジルを飲まれたので余慶に血管が広がってしまい、余分に血液を送るため心臓が早く収縮し動悸を感じるようになってしまった状態です。

 

初期脱毛は高い頻度でみられますが、一時的にヘアサイクルが早くなったために起こる現象ですので、すぐに発毛がみられるためもんだいにはなりません。

 

多毛は特に女性の場合嫌がる方が多いので、減量しても多毛が続く場合は中止することもあります。

 

どうしてもミノキシジルの内服を使うのが心配だという方は、プロペシアとミノキシジルの外用薬を併用されるという選択もいいと思います。

 

AGA・薄毛の治療方針

 

薄毛が気になる方は、AGA専門のクリニック・病院を受診されAGAであるという診断を確定してもらった上で、投薬治療を受けることがベストだと思います。

 

近くにAGA専門のクリニックがない場合は、内科や皮膚科でプロペシアやジェネリックのフィナステリドを処方してもらい、薬局でリアップ×5を購入して使用される方法をお勧めします。

 

しかしその場合でも、やはり最初だけは少し遠くてもAGA専門のクリニックを受診して、診断だけでも確定してもらうほうが安心です。

 

個人輸入でフィナステリドやミノタブを購入されるのはリスクが大きく、お勧めできません。